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08話 – 声の道(2)番外

  • 2015.09.12
  • 更新日:2018.10.08
  • RP日記

 


「ロード。彼女は寝たか?」
「ああ、結構酔ってたからな。ベッドに寝かせたらものの数分で寝入ったよ。リディアはあのままテーブルに突っ伏してて大丈夫か?」
「いいだろ、そのうち起きて自分で部屋に戻るさ。で、話なんだが…」
「何だ? その本」
「先日ヘルゲンの地下で見つけた本だ。読んでみろ」

「ドラゴンボーンの書…?」
「タイミングいいと思わないか?」
「彼女がドラゴンボーンだとは、まだお前には話してなかったよな。リディアから聞いたのか?」
「いや、こっちへ巡回に来たホワイトランの衛兵から聞いたんだ。その噂で持ちきりだよ、ドラゴンの魂を喰らうものとかで。それで…彼女は一体何者なんだ。本当にドラゴンボーンとやらなのか? お前はその場にいたんだろう?」
「…確かに、彼女はドラゴンから力を吸収していた。間違いないだろう。ハイ・フロスガーへ行って、グレイビアードから何らかの道を示してもらうつもりだそうだ」
「彼女は自分がドラゴンボーンだとは…」
「いや、知らなかった。本人もその力に動揺していたよ。ドラゴンボーンだった記憶を失っているのか、元から初めて体験したことなのかは分からないが…」

「で、お前はなんで付いて来てるんだ? 私兵はリディア一人でも十分だと思うが。メルヴィナに乞われたのか?」
「いいや、俺の独断だ。バルグルーフ首長に頼んでな」
「何故だ。惚れたか?」
「まさか、出会ってまだ数日だぞ。彼女のこと…どうしても放っておけなくてさ。お前も、彼女が純真すぎるくらい素直なの分かるだろ?」
「ああ、まあそうだな。記憶喪失だからなのか分からんが、世間知らずな趣はあるな。囚人として捕まえたのに、なんだかのほほんとしていて妙だと思ってたんだ」
「男に対して警戒心が無さ過ぎて、いつか酷い目に合わされるんじゃないかと心配で…な」
「それ、惚れたって言わないか?」
「そうは思わないが…」
「なんだ、お前…まだ吹っ切れてないのか、彼女のこと」
「…記憶を消さない限り、完全に吹っ切れることなんてないさ…」
「もう十分すぎるほどの時間が経ったと、俺は思うけどな…。お前ほどの男なら、言い寄ってくる女もいるだろ。そういえば、リバーウッド・トレーダーのカミラがお前のこと話してたぞ、なんかしたのか?」
「ん? ああ、盗賊に盗まれた品を取り戻しただけだぞ」
「カミラも美人だからなあ。お前がもしその気になったらスヴェンとファエンダルは泣くことになるな…」
「いや、勝手に余計なことするなよ。人の心配するなら、まず自分の相手を見つけろよ」
「おいおい、親友に向かってそれはないだろ…」
「ハハハ、リディアなんてどうだ? 美人だぞ」
「あいつは確かにいい女だが無理だ、一緒に生活する想像が出来ん。何故だろうな…」


 

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